
寺社仏閣・旅館・和食店のように「和」の世界観が価値そのものになるサイトでは、テーマ選びの段階でデザインの方向性が決まってしまいます。
一般的なコーポレートテーマをそのまま使うと、どうしても洋風ベースの設計に和を後付けすることになり、世界観がちぐはぐになりがちです。
かといって、一からデザインを作り込むとなると、コストも時間も大きくかかります。
本記事では、和風サイトの制作に向いているWordPressテーマを3つ厳選し、制作者目線でそれぞれの特徴と選び方を比較しました。
「どのテーマが自分の案件に合っているか」を判断するための材料として活用していただければと思います。
目次
和風サイトでWordPressテーマを選ぶときのポイント

和風サイトの場合、汎用的なテーマを使うと「和の雰囲気」を出すのに余計なカスタマイズが必要になります。
テーマ選びの段階で、以下の3つのポイントを押さえておくと失敗しにくくなります。
縦書き・明朝体など「和のタイポグラフィ」に対応しているか
フォントや文字組みは、サイト全体の印象を大きく左右します。
和風サイトでは、縦書きや明朝体が使えるだけで、格式や落ち着きの表現がぐっと楽になります。
逆にここが弱いテーマだと、CSSで縦書きを無理やり再現することになり、運用時の更新でレイアウトが崩れやすくなります。
写真を大きく使えるレイアウト設計か
和の空間や料理、風景といったビジュアルは、情報を言葉で説明するよりも写真で直感的に伝えた方が効果的です。
ファーストビューで大きな写真を見せられる構成は、和風サイトでは特に重要なポイントと言えます。
業種に応じた専用機能があるか
たとえばメニュー紹介、行事案内、予約導線など、和の業種で必要になりがちなコンテンツをテーマ側で想定しているかどうかで、制作の手間や仕上がりが変わります。
ここを最初に確認しておくと、後から「機能が足りずプラグインで継ぎ足す」という事態を避けられます。
ポイント
和風WordPressテーマ比較一覧
| 比較一覧 | |||
| 項目 | ZEN | KASHIRA | KADAN |
| 特徴 | 縦書き・余白設計で和の世界観を表現する本格派 | スプリットレイアウトで和食店の世界観と運用を両立 | 縦書き対応で旅館・料亭など和の施設に万能 |
| デザインの方向性 | 格式・静寂・伝統美 | 和モダン・洗練 | 和モダン・汎用・バランス型 |
| 向いているケース | 寺院・神社・伝統文化など格式重視の和文化 | 蕎麦店・割烹・和食店・和風カフェなど飲食店 | 旅館・料亭・神社・温泉など和の施設全般 |
| 価格 | 36,900円(税込 40,590円) | 36,900円(税込 40,590円) | 22,800円(税込 25,080円) |
ZEN(TCD113)|和文化の世界観を余白と縦書きで表現する本格派テーマ

ZENは、寺院・神社をはじめ、旅館や和食店など「日本の美意識」を大切にしたサイト制作に特化したWordPressテーマです。
TCDテーマの中でも、縦書きレイアウトに本格対応した数少ないテーマであり、和のタイポグラフィと余白設計にこだわった構成が最大の特徴です。
このテーマが和風サイトに向いている理由は、まず「余白と縦書きによる和の空間表現」にあります。
ZENは「余白もデザインである」という考え方で設計されており、計算されたマージンと縦書きの組み合わせによって、ページを開いた瞬間に静けさや格式が伝わる構成になっています。
ポイント
もう一つの理由は、寺院や和の施設に特化した専用機能を備えている点です。
「季節の行事」カスタム投稿やお知らせ機能、寺紋やロゴを活かしたローディング演出など、和の世界観を支える仕組みがテーマ側に組み込まれています。
行事案内や季節のお知らせなど、定期的な情報発信が必要な施設サイトでも運用しやすい設計です。
注意点としては、和の世界観に最適化されたテーマのため、洋風やカジュアルなデザインには不向きです。
また、テーマ全体のトーンが「格式・静寂」に強く寄っているため、同じ和風でも親しみやすさや賑わいを出したい案件では、後述のKADANの方が柔軟に対応できる場面があります。
| ZEN(TCD113) 基本情報 | |
| テーマ名 | ZEN(TCD113) |
| 開発元 | TCD |
| 価格 | 36,900円(税込 40,590円) |
| 主な用途 | 寺院・神社・旅館・和食店サイト |
| 特徴的な機能 | 縦書きレイアウト、季節の行事カスタム投稿、5色カラープリセット、寺紋対応ローディング演出 |
| 公式サイト | → 公式サイトを見る |
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【ZEN】TCD WordPressテーマ|全画面と縦書きで"場の空気感"を伝える和文化サイト向け
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KASHIRA(TCD119)|和食店の世界観と日常運用を両立するスプリットレイアウト

KASHIRAは、蕎麦店・割烹・和食店など和風の飲食店サイトに特化したWordPressテーマです。
画面を左右に分割するスプリットレイアウトと縦書きテキストの相性が良く、コンテンツ量が少ない小規模なお店でも本格的な印象のサイトに仕上がる点が特徴です。
このテーマが和風サイトに向いている理由は、まず「少ないコンテンツでも和の空間を演出できる構成」にあります。
スプリットレイアウトは片方に写真を固定し、もう片方をスクロールさせる構成のため、画像が少なくても視覚的なインパクトを維持できます。
ポイント
もう一つの理由は、メニューや商品を紹介する専用ページ機能が搭載されている点です。
飲食店では季節のメニュー変更やおすすめ商品の入れ替えが頻繁に発生しますが、KASHIRAではブログを書くような感覚でメニューページを更新できるため、運用のハードルが低く設計されています。
注意点としては、スプリットレイアウトが前提の設計なので、情報量が多く複数ページで網羅的に見せたいサイトにはやや窮屈に感じる可能性があります。
旅館のように客室紹介・施設案内・プラン一覧など多くのページを必要とする案件では、KADANの方が構成に余裕があります。
| KASHIRA(TCD119) 基本情報 | |
| テーマ名 | KASHIRA(TCD119) |
| 開発元 | TCD |
| 価格 | 36,900円(税込 40,590円) |
| 主な用途 | 和食店・和風カフェ・和風店舗サイト |
| 特徴的な機能 | スプリットレイアウト、メニュー紹介ページ作成機能、お問い合わせ導線の呼び出し機能 |
| 公式サイト | → 公式サイトを見る |
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【KASHIRA】TCD WordPressテーマ|スプリットレイアウトで和食店の世界観と運用を両立させる選び方
画面を左右に分けて、片側に料理や店内の写真を見せ続けながら情報を案内する。 KASHIRAは、そんなスプリットレイアウトで和食店の世界観と運用のしやすさを両立させたTCDのWordPressテーマです ...
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KADAN(TCD056)|旅館・料亭など和の施設サイトに万能な縦書き対応テーマ

KADANは、旅館・神社・和食レストラン・オーベルジュなど、「和」をベースにした幅広い施設サイトに対応したWordPressテーマです。
縦書きと横書きをバランスよく組み合わせられる設計で、和の格式を保ちながらも、実際の運用に必要なページを柔軟に構成できる汎用性の高さが特徴です。
このテーマが和風サイトに向いている理由は、まず「縦書きを前提に設計されたレイアウト」にあります。
強調したい文章だけを縦書きにして導線として使えるため、サイト全体が読みにくくなることなく、要所で和の格式を効かせられます。
最初から縦書きを想定した設計のため、文字数を細かく気にせず運用できるのも実務面での利点です。
ポイント
もう一つの理由は、コンテンツビルダーによる柔軟なトップページ構成です。
トップページのコンテンツの順番を入れ替えたり、レイアウトを細かく選択できるため、旅館・料亭・神社仏閣・温泉施設など、業種ごとに異なる見せ方に対応できます。
客室・プラン・施設案内といった施設サイトに必要なページも一通り作り込めるため、情報量が多い案件でも構成に余裕を持って設計できるのが、KASHIRAとの違いです。
価格も税込25,080円と、本記事で紹介する3テーマの中では最も抑えられており、和の施設サイトをコストを抑えて立ち上げたい場合にも選びやすいテーマです。
注意点としては、汎用性が高い反面、ZENほど「静寂・格式」に振り切ったトーンではありません。
寺院・神社で伝統美を最優先したい案件では、ZENの方が世界観に合う場面もあります。
| KADAN(TCD056) 基本情報 | |
| テーマ名 | KADAN(TCD056) |
| 開発元 | TCD |
| 価格 | 22,800円(税込 25,080円) |
| 主な用途 | 旅館・料亭・神社仏閣・温泉・和食レストランサイト |
| 特徴的な機能 | 縦書き対応レイアウト、コンテンツビルダー、ファーストビュー演出、多言語対応 |
| 公式サイト | → 公式サイトを見る |
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【KADAN】TCD WordPressテーマ|旅館・和食サイトに向いている理由と選び方
和の世界観を大切にしたサービスサイトを作りたいとき、WordPressテーマ選びでは「デザインの雰囲気」以上に、構成や機能がその業種に合っているかどうかが重要になります。 TCDのKADANは、旅館・ ...
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迷ったときの選び方ガイド

3つのテーマはどれも「和」に強いですが、得意な方向性が異なります。
以下の判断フローで、自分の案件に合ったテーマを絞り込んでみてください。
まず、サイトの主な目的が「和の世界観・格式を最優先で表現すること」なのか、「業種に合わせて実用的に運用すること」なのかで方向性が分かれます。
伝統美・格式の表現が最優先であれば、ZENが最も合います。
縦書きと余白設計は他テーマでは代替しにくく、寺院・神社・呉服店・日本庭園など、伝統文化に関わるサイトではZEN一択と言える場面も多いです。
一方、「和の雰囲気は大切にしつつ、業種に合わせて実用的に運用したい」という場合は、業種で絞り込みます。
和食店・和風カフェ・和菓子店など飲食業であれば、KASHIRAが合います。
メニュー管理や問い合わせ導線など、飲食店の日常運用を見据えた機能が揃っていて、少ないコンテンツでも形になるのが強みです。
旅館・料亭・神社仏閣・温泉など、施設として複数ページを作り込みたい案件であれば、KADANが適しています。
縦書き対応とコンテンツビルダーで和の格式と運用性を両立でき、価格も抑えめなため、施設サイトの最初の1本として選びやすいテーマです。
ポイント
・和食店・和風飲食店のサイトを作りたい → KASHIRA
・旅館・料亭・神社など和の施設サイトを作りたい → KADAN
なお、神社仏閣の特化サイトや和の商材ブランド、和風ECなど、より業種を絞った特化テーマもTCDには揃っています。
上の3つで決めきれない場合は、記事末尾の関連記事で各特化テーマも比較してみてください。
和風WordPressテーマに関するよくある質問
和風デザインのWordPressテーマは無料でもありますか?
無料テーマでも和風の配色やフォントに寄せることは可能ですが、縦書きレイアウトや行事カレンダー、和の余白設計までを標準で備えたものはほとんどありません。
結果としてCSSの作り込みやプラグインの追加が必要になり、工数がかさみます。
和の世界観を一定品質で出すなら、ZENやKADANのような和特化の有料テーマを使う方が、トータルでは早く確実です。
縦書きに対応したTCDテーマはどれですか?
本記事で紹介するなかでは、ZENとKADANが縦書きに対応しています。
ZENは縦書きと余白設計をセットで作り込んだ「格式重視の本格派」、KADANは縦書きと横書きをバランスよく使い分けられる「汎用・施設向け」という違いがあります。
寺社で格式を出したいならZEN、旅館・料亭で運用性も求めるならKADAN、と選び分けると迷いにくくなります。
和食店のサイトにはどのテーマが向いていますか?
蕎麦店・割烹・和食店など、メニューの更新が日常的に発生する飲食店であればKASHIRAが向いています。
スプリットレイアウトで写真が少なくても見栄えがし、メニューページをブログ感覚で更新できるため、開店直後でも運用しやすい設計です。
和食レストランでもオーベルジュのように宿泊や複数施設を含む場合は、KADANの方が構成に余裕があります。
旅館やホテルの和風サイトにはどれを選べばいいですか?
旅館・料亭・温泉など、複数ページで施設を作り込みたい和風サイトであれば、縦書き対応とコンテンツビルダーを備えたKADANが第一候補です。
一方、同じ旅館でも「侘び寂び・静けさ」を前面に出したい場合は、格式表現に強いZENの方が世界観に合うこともあります。
打ち出したい印象が「実用性も含めた和モダン」か「静寂・格式」かで選び分けるとよいでしょう。
まとめ
和風サイトの制作では、テーマ選びの段階で「和の世界観をどこまで表現できるか」が仕上がりに大きく影響します。
今回紹介した3テーマは、いずれもTCDの中でも和のデザインや機能に強みを持つテーマです。
ZENは伝統・格式の表現力、KASHIRAは和食店の運用性、KADANは和の施設サイトへの汎用性と、それぞれ得意な方向性が異なります。
制作の目的と優先順位に合わせて、最も合うテーマを選んでみてください。
各テーマの詳細な機能やデモサイトは、公式サイトで確認しておくと判断しやすいです。
まだ迷っている方は、TCDテーマの全体像を把握できる完全ガイドも参考にしてみてください。
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TCDのWordPressテーマ完全ガイド|用途別・ジャンル別まとめ
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